ペストやスペイン風邪ってどうやって沈静化したんや・・・?
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お尻のトラブルで来院される方には、1つの共有点があります。それは、体やお尻をよく洗っていることです。トイレに行けば必ず温水洗浄便座の洗浄機能を使う。お風呂でせっけんをつけてしっかりこすり洗いをする。中には、肛門を消毒している方までいらっしゃいます。しかし、「お尻は清潔にしておかなくてはいけない」と意識を高く持って洗っている人ほど、お尻は汚れているかもしれません。温水洗浄便座を愛用している方のお尻を診ると、・肛門が真っ白・肛門が真っ黒・肛門がシミだらけ・肛門プツプツ病・肛門がつっぱる・肛門がペタペタする・肛門がテカテカする・肛門ヒリヒリ病・洗いすぎ切れ痔・肛門に性病といった悲惨な状態になっていることが往々にしてあります。ほかにも、下着に便がついている方や、肛門に紙がくっついている方までいらっしゃいます。これらは、お尻の洗いすぎが原因の場合があります。なぜ、お尻を洗いすぎると、さまざまなトラブルを引き起こしてしまうのでしょうか?それは、お尻を洗いすぎると、「皮脂膜」がなくなってしまうからです。皮脂膜は、皮膚の表面を潤している天然の油分であり、とても重要な皮膚のバリア機能を担っています。皮脂膜は外部から有害な物質を侵入するのを防ぐだけでなく、弱酸性のためバイ菌の増殖を防ぎ、皮脂膜の中にいる常在菌が肌を守ります。また、皮膚の表面が皮脂膜という油分で覆われているので、皮膚内部の水分が蒸発せずにすんでいます。肌を守り、水分の蒸発を防ぐ皮脂膜は、洗いすぎると簡単になくなってしまいます。そのため、洗いすぎたお尻は免疫力が低下して、さまざまなトラブルを引き起こすのです。皮脂膜がなくなると、皮膚の炎症がなかなか治まらず、ただれていきます。その結果、肛門周りに湿疹ができて真っ白になったり、炎症が慢性化・長期化して色素沈着が進み、皮膚が黒ずむこともあります。